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教会生活について(前文)

教会とは、イエス・キリストをかしらとする、キリストの体です。
教会は十字架のあがないによって救われ、召された者の群れ(エクレシア)であり、聖書に「神が御子の血によって御自身のものとなさった神の教会」(使徒20章28節)とある通りです。教会は礼拝を守り、聖礼典にあずかり、キリストの福音を述べ伝える使命を持っています。
 
 信徒は教会を中心として信仰生活を励まなければなりません。教会という共同体に結ばれてこそ信仰は成長します。教会において人はキリストと出会い、またキリストを中心とした信徒の交わりに招かれ、また諸教会との交わりに招かれるのです。それは地上の教会だけでなく天上の見えない教会とも交わる共同体です。
 
 使徒信条に「我は聖なる公同の教会を信ず」とあるように、私たちのナザレン教会もまた、キリストの聖なる教会、普遍的な公同の教会の中にあることを忘れてはなりません。教会はこの世のただ中に建てられていて、一般の世俗的な団体と同じようにこの世の制約を受けますが、この制約の中にある教会にこそ、見えない神の教会があることも確かなのです。信徒は各自が召された個々の教会において、主に仕え信仰の交わりをし、奉仕の業に励みます。
 
 信徒は、神のみ前に罪を悔い改め、キリストを救い主として告白し、バプテスマによって教会に受け入れられた者です。信徒は教会の構成者であり、牧師と協力して教会を維持し、宣教の業を推進する任務を託されています。福音宣教は、主より委託された最も大切な業であって、神の国の出現する日まで、教会は全力をあげてそれに励むのです。
 
 それゆえ、信徒は主日の公同礼拝を守り、諸集会に出席することを尊重しなければなりません。また祈りを怠ることなく、日々聖書を学ぶことを心がけましょう。教会は現実社会の中にあって、主の民として悪の力とも戦わなければなりません。主日に礼拝を守るだけでなく、他の6日間もみ言葉に従って生活することが大切です。また家族、職場、社会の人々に、主の恵みを証しし、伝道に務めなければなりません。変動する歴史の現実のただ中で、教会はこの世とその文化に対し、進むべき道を示す使命と責任があります。
 
 信徒はお互いの境遇を異にしても、思いを等しくして、互いに励まし合って信仰の交わりを深め、愛の業を実践しましょう。また各自の能力に応じ、宣教のために献金をし、奉仕の業に励み、神と人々に仕え、天に召されるまで、主のみ国の栄光のために働きましょう。
 
(以上)