About Nazarenes・教団紹介

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ORGANIZATION

組織

ナザレン教会の組織について(世界・日本) 

《概要》
 
世界地図
 ナザレン教会は、全世界で宣教活動を行っています。そのため、全世界を対象とする組織を有しています。全世界を統括する国際総本部のもとに世界を6地域に分け、それぞれに地域本部を置いています。各地域のもとに部会が組織されています。2016年度報告の時点では合計471部会となっています。
 
国際総本部はアメリカ合衆国ミズーリ州カンザスシティーにあります。
 
地域はアフリカ、アジア太平洋、ユーラシア、中央アメリカ、南アメリカ、アメリカ合衆国/カナダの6に分けられています。
 
日本部会はアジア太平洋地域に属し、アジア太平洋地域の地域本部はシンガポールにあります。 
各部会は地域内の教会が数十から100前後集まって組織されています。
日本部会は2017年現在68の教会および伝道所により構成されています。
 

(1)国際総本部(International Headquarter)

 
世界総会(The General Assembly)
 世界総会は、ナザレン教会の教理と憲法を制定し、総監督を始めとする指導者を選挙する最高議決機関です。世界総会は、4年毎の6月に開催されます。
 世界総会には、第3種部会(旧正規部会)からは部会人数に応じた人数の代議員(教職・信徒同数)が参加します。第3種部会の代議員数は、信徒数4,000名までが教職・信徒各1名、以後4,000名増える毎に教職・信徒各1名となります。 (因みに2017年6月に米国インディアナポリスで開催された第29回世界総会への日本からの代議員は教職・信徒各1名でした。) 第2種部会(旧宣教部会)からは2名(教職・信徒1名ずつ)の代議員が、 第1種部会(旧開拓部会)からは議決権無しの1名の代議員が参加します。さらにこの他に世界各組織の代表が加わります。
 
総監督(General Superintendents)
 総監督は、世界総会で選挙により6名選出されます。総監督は監督局を組織して、ナザレン教会全体の指導に当たり、各部会の総会の議長を務め、按手礼を授けます。また、常議員会のもとに組織された国際総本部の各機関を監督・指揮してナザレン教会の運営を行い、また全世界における宣教活動を推進しています。
 
常議員会(The General Board)
 常議員会は、監督局の指名により承認された各委員会の委員長および国際総本部の各部局長と、世界の各地域から推薦された教職・信徒の候補者、並びに国際教育委員会、国際青年会(NYI=Nazarene Youth International)、国際宣教会(NMI=Nazarene Missions International)の各代表が「世界総会」において選ばれ就任します。その職務は、 「世界総会」に代わり各年度の予算、決算、財産問題等の重要な案件を処理することを委ねられています。
 
各機関
 監督局のもとに国際総本部を構成する各部局および各委員会が組織されています。委員会には、年金委員会、ナザレン出版社役員会、キリスト者行動委員会、召命を受けた巡回伝道者のための委員会、ナザレン国際青年会(NYI)、ナザレン国際宣教会(NMI)、国別(複数の部会のある)委員会があります。
 
高等教育
 ナザレン教会は、伝統的に教育を重視しており、世界各地に神学校、聖書学校、総合大学を設置しています。これらの教育機関の運営は、国際高等教育協議会や国際教育委員会を通じて行われています。
 

(2)地域(The Region)

 
 地域は、各地のナザレン教会の成長に伴い、地理的に近接した部会をまとめることにより、国際総本部との連携を取りつつ地域に密着した宣教を展開できるようにしたものです。地域は監督局のもとに活動します。
 
地域ディレクター(The Regional Director)
 監督局が世界宣教局長との協議により指名し、常議員会によって承認され、地域内の宣教活動を推進します。
 
地域諮詢委員会(Regional Advisory Board)
 地域ディレクターの働きを助けて、地域内の宣教方策等を決定していきます。
 
地域協議会(Regional Conference)
 アジア太平洋地域では、世界総会の中間の年に地域総会を開き、各国、各部会の交流を図っています。
 

(3)教団・部会(District)

 
 日本ナザレン教団は、世界ナザレン教会の中では第3種部会に属します。第3種部会は、最低20以上の教会、1,000名以上の正会員、10名以上の長老職をもって組織されます。また、部会が必要とする経費はすべて自給することを条件とします。
 日本においては、世界総会で決定されたマニュアルに基本的に従い部会を運営しますが、一方で日本の法律(宗教法人法)に準拠することが求められています。
 
年会 (District Assembly)
 年に一度開催される教団(部会)の最高議決機関です。年会では、理事長の選挙をはじめ、書記、会計、理事および各委員長などの教団役員を選出します。また、理事長、書記、会計の報告をはじめ各委員会の報告を承認し、予算・決算を承認、議決します。その他、教団に関わる各種の決定を行います。
 年会代議員は、各教会代表の牧師・信徒各1名と、伝道所の牧師、および選挙で選ばれている役員及び理事長の指名した者により構成されます。
 なお、日本では1年ごとに全代議員が出席する(大)年会と、地区の代表と役員等による(小)年会とが交互に開かれています。
 
理事長・部会監督(District Superintendent)
 理事長は、年会において選挙し、出席代議員の3分の2以上の得票により選ばれます。任期は1期2年(2期4年まで再選可能、なお各理事、委員長も同じ)です。理事長は宗教法人法に基づく代表役員であると共に、教団の運営について最高責任を負います。
 
書記理事
 教団の事務を統括し、年会、年会評議会の書記を務めます。
 
会計理事
 教団の経理・財務を統括し、財務委員長を兼務します。
 
理事会(責任役員会)
 理事長、書記理事、会計理事、理事(教職・信徒各2名)により組織され、年会議決による付託事項を処理すると共に、日常の教団の運営にあたります。
(注・責任役員会の名称は宗教法人法に基づく)
 
年会評議会
 年会評議会は年会の開催される年に年会に先立って開かれ、議案の整理と実質的な審議を行います。年会評議会の代議員は小年会の代議員と同じ構成です。
 
地区と地区協議会
 全国の教会を、北海道、関東、東海、近畿、山陽四国、山陰、九州北、九州南、沖縄の9地区に分けています。
 地区では、牧師会や地区聖会その他の諸集会などで教会間の交流を図ると共に、合同の教会学校キャンプや開拓伝道など地区の状況に応じた宣教活動を協力して行っています。
 また、地区協議会を開いて、地区活動に関する重要な議題を審議すると共に、年会への地区提出議案を取りまとめ、年会議案の検討を行い、年会評議会及び小年会に代議員を送り、教団との緊密な連携を保つようにしています。
 
資格審査委員会
 教団所属の教職(長老、伝道師)の資格に関し審議し、年会に提案します。委員は理事長以下の各理事が兼任します。
 
財務委員会
 年会審議に先立ち、教団の予算・決算案について検討協議します。
 
伝道委員会
 教団の宣教方針に即して教団全体の宣教・伝道方策を立案し、あるいは地区・各個教会の伝道活動を支援します。
 
出版委員会
「ナザレン新報」、「ふくいん」の編集・発行を行う他、各種出版物の刊行を行います。
 
教会教育委員会 ( ←〔名称変更〕 旧教会学校委員会)
 教会学校教案誌の発行及び教会学校教師の研修、交流等、教会学校に係わる事業を行います。
 
厚生委員会
 教職者及びその家族の福利厚生に関し、また引退教職への謝恩年金について、企画・立案し、年会に提案し、委嘱された実務を遂行します。
 
教育委員会
 主として、教職者の教育研修を企画・立案し、実行します。
 
社会委員会
 信教の自由を守り、福音宣教の課題として平和と人権を中心とする社会の諸問題に取り組みます。
 
幼・保委員会
 幼稚園と保育園の代表によって構成され、共通の問題の情報交換を行って、幼児教育の推進を図ります。
 
日本ナザレン国際援助活動委員会・JNCM(Japan Nazarene Compassionate Ministries)
 委員会は理事長以下の理事をもって構成され、その下に事務局を置き、国際総本部のNCM(ナザレン・コンパッショネイト・ミニストリーズ)と連携して、病気や貧困あるいは被災等により困窮している人たちに援助の手を差し伸べる活動を行っています。
 
機構委員会
 教団全体に係わる組織・機構に関して審議し、年会に提案します。委員は理事並びに理事長指名による若干名により構成されます。
 
連合青年会・NYI(Nazarene Youth International)
 各教会に所属する青年の信仰を支えると同時に、親睦を深める活動を行っています。
 
連合女性会
 各教会における青年会年代以降の女性の交流を深めると共に、各個教会の女性会活動を支援します。また共通問題の学習・協議を行い、その対策を図ります。
 
連合壮年会
 各教会における青年会年代以降の男性の交流を深めると共に、各個教会の壮年会活動を支援します。また共通問題の学習・協議を行い、その対策を図ります。
 

 (4)教会 

 
 教会(伝道所)は、理事長に任命された教職(牧師)を代表者として、所属教会員によって組織されます。
 
教会総会
 15歳以上の正会員によって構成し、会員数の5分の1以上を以って成立する教会の最高議決機関です。議長は(主任)牧師が務めます。
 教会総会は次の事項を処理します。
 
・前年度の教勢並びに行事の報告、及び当該年度の行事計画に関する事項
・予算及び決算に関する事項
・教会規則の変更に関する事項
・役員の選挙に関する事項
・教会財産の管理その他の財務に関する事項
・その他教会における重要な事項
 
教会役員会
 牧師及び教会総会によって選挙された役員によって構成され、牧師が議長となり運営されます。
役員会は次の事項を処理します。
 
・礼拝及び聖礼典の執行に関する事項
・伝道及び牧会に関する事項
・教会教育及び訓練に関する事項
・教会の事務及び財政に関する事項
・信徒の消息、異動に関する事項
・教会総会に提出する予算・決算案その他の議案に関する事項
・教会財産に関する事項
・その他
 
各部・各委員会
 教会によって異なりますが、次に掲げるような委員会や各部の働きがあります。
・青年会
・女性会
・壮年会
・伝道部
・教育部
・音楽部(聖歌隊)
・福祉部
・その他
 
教会学校
 教会学校は教会教育の場であり、その目的は求道者(子どもも含めて)にキリストの救いを得させるための備えをなし、また信徒に教会生活及び社会生活において信仰を育てていくために福音の真理を学ばせることにあります。
 

(以上)